きみは天使

松田元太くんをゆるゆる追いかけている人のブログ(Twitter→@sleepy_night22)

ジャニオタが「勝手にふるえてろ」を観た

※若干のネタバレ含みます※

こんにちは。3月ですね。私は卒論も書き終わり、卒業旅行も終え、バイトも引退し、最後のモラトリアムを謳歌している…はずだったんですけど、友達も彼氏もいないので予定が埋まりようがありませんでした。手帳が驚きの白さ。ウケる。

元々引きこもり体質なんですよね。現場ならクリスマスイブの名古屋にだって1人で飛ぶくせに、2駅先の繁華街までショッピングに行くのがまぁめんどくさい。永遠に家でゴロゴロしながらDVDでも観て顔がいい方々を拝んでいたい。まあでも最後のモラトリアムくらいアクティブにいくか、と意を決して1人で映画を見に行ったわけです。そして観たのが

勝手にふるえてろ

 

私が映画を観る前にチェックしてたあらすじは以下

恋愛経験のない24歳のOLが、脳内彼氏と現実の彼氏との間で揺れ動きながら暴走する痛快ラブコメディー。

なんかおもしろそう。おもしろそうじゃない?オタク好きでしょこれ。しかも脳内彼氏役はDISH//北村匠海くん。オタクがリアルに毎日妄想してるやつ。サイコーじゃん。

予告編もさらっと見たのですが、主人公がミュージカル風に歌っていたりとコメディー調。いいじゃん。これにしよう。

 

こんな感じで軽い気持ちで観るじゃないですか。もうね。

これ私の話してます?

って感じ。おそらくジャニオタの皆さまにおかれましても同じ感想を抱く方多いんじゃないかなと思います。主人公のヨシカが自分と重なりすぎる。これはアカン。

 

何がアカンって、北村匠海演じるイチですよ奥さん。イチへのヨシカの狂った恋心について公式サイトを引用すると

同級生からマスコット扱いされ、いじられているのを教室の片隅から見つめることしかできなかった相手。好きだから見たい、見たいけど気づかれちゃダメという屈折した感情から、視野の端でイチを見る”視野見”という攻略法を編み出し、イチをモチーフに漫画を描くほど恋心はこじれていた。

要するにイチはヨシカにとって神聖不可侵な存在だったわけです。そんな彼に10年もの間恋をしてきた。現実に好きと言ってくれた"二"の存在もありながら、どうしてもイチへの気持ちが消せない。だって10年も自分の心の中心にあり続けた人だから。

 

ヨシカは一世一代の勇気を振り絞り(半分詐欺まがいのこともしながら)同窓会を企画してついにイチとの再会を果たします。ヨシカとイチは意外にも絶滅生物の話で盛り上がり、あれもしかしてもしかしちゃう?と思った矢先、イチに言われてしまう

君の名前なんだっけ?

 

私ならここで死ぬ。死なせてください神様。だって10年間もその人のことばっかり考えて、自分はその人の一挙手一投足に泣いたり笑ったりしていたのに、相手とって自分は完全に視界から消えてる透明な存在だったなんて。

 

 

 

 

 

 

……あれ?

これジャニオタと自担の関係では………

 

 

 

 

 

 

こんなこと言っても説得力皆無だと思うんですけど、私は自担の方々に対してガチ恋ではないです。遠くで拝んでいたいタイプ。アリーナよりスタンド席のほうがいい。遠くから双眼鏡で野鳥の会をしていたい。

 

 

 

 

……あれ?

やっぱりヨシカ=私では……...

教室でイチを"視野見"しているヨシカと、コンサートで自担を天井席から双眼鏡で眺めている私。本質は何も変わらんぞ。

 

みなさん、想像してみてください。街で偶然自担に遭遇する。これは一世一代のチャンスと思って話しかけるじゃないですか。でも自担からしたら我々は全く知らない人。我々が嬉しくて半ばパニックになり話もまとまらない状況を見て自担が愛想笑いしてる姿が容易に想像できます。もちろん神対応を受けて涙することもあるかもしれません。でも散々妄想してきた幼馴染の自担でもなければ同僚の自担ではないわけで、そこには一定の距離がある。当たり前だろと言われてしまいそうですが、私にはどうしてもそれがつらい。だってずっと心の中心にいて、私の毎日に欠かせない存在なのに。悲しいときにはそっと現れて慰めてくれるような距離感の存在だと思わせてくれていたのに。私はあなたの出身地から家族構成から好きなモノからなんなら指紋の形状*1まで知ってるのに。もし私が街で自担に遭遇してはるかに遠い距離感を感じてしまった日にはもう

ひと思いに殺してくれ…...........

としか思えない。自担にひどい対応をされたわけでなくても、むしろ優しい対応をされたとしても、こればっかりは死にたい。恥ずかしさと切なさで消えてしまいたい。先述のとおり、私は自担に対してガチ恋ではありません。遠い人で一生交わることのない存在であることは当たり前に理解できているし*2、だからこそよだれたらしながら妄想ができるわけなんですけど、でもやっぱり彼らにとって自分は全く関係のない人間なんだという現実を突きつけられてしまうような気がして。

 

と、こんな具合で映画の内容どころではありません。イチとの果てしない距離を感じたヨシカが予告で見た通りミュージカル風に「(この恋は)絶滅すべきでしょうか? ねえアンモナイト、生き抜く術を教えてよ」と歌うわけなんですが、もう私もヨシカと一緒に歌い出す勢い。なんなら歌ってたかもしれない。生き抜く術を教えてよってその通り過ぎる。教えてくれよアンモナイト。マジで。てか

どこがラブコメやねん

と声を大にして言いたかった。周りにお客さんがいなかったらもう言ってましたね。いやいやちっとも笑われへんがなと。グサグサ刺されただけじゃないか。私にとってはある種のホラー映画。ヨシカとおんなじくらい凹んで、滅多に買わないお酒を買って、いまこうして半分やけくそになりながらキーボードをバシバシ打ってます。

 

とこんな感じに書くとあんまりにもネガキャンみたいになりそうなんですけど、普通にいい映画です(ボキャブラリーが貧弱すぎる)。普段映画を観て、ここまで感情のど真ん中に突き刺さることは滅多にないので。ヨシカ役の松岡茉優さんの演技も素晴らしかった。こじらせて屈折した恋をするヨシカを演じられるのは、やはりドルオタ*3だからであろうか…

 

ほかのジャニオタさんが観てどう思うか感想がすごく気になります。

興味を持たれた方がいたらぜひ劇場へ。

*1:2018年2月28日放送のリトルトーキョーライフにて伊野尾さんの指紋は蹄状紋というタイプであることが判明

*2:ただし書きながら半泣きになっているという事実もまた同時に存在している

*3:松岡茉優さんは熱狂的なモー娘。のオタク